Google App Scriptを用いたデータ変換①

こんにちは。事務所スタッフです。

今回はGoogleスプレッドシート上で使用するプログラミングのお話をしたいと思います。
プログラミングとは何か、プログラミングによって何が起きているのか、という部分からご説明していきます。

そもそもプログラミングとは?

簡単に言ってしまえば機械に対して使いたい命令文を記述する行為です。

「ボタンを押したら明るく照らしなさい」「レバーを倒したら前へ進みなさい」「ダイヤルを回したら音量を上げなさい」など…

機械は様々な処理を高速に正確に行うことが出来ますが、人の言葉を理解できないし自ら動くこともできません。

そこで、人の言葉を変換して機械にも理解できるように翻訳するのがプログラミングです。

言語

プログラミングにも人間と同じように様々な言語が存在します。

例えば有名な「C言語」、AIの分野でも知名度を上げてきた「Python」、そしてGoogleスプレッドシート含むGoogleのアプリケーション上で動作する「Google App Script」など、言語によって記述方式も得意な分野も違ってきます。

今回は他の言語は置いといてGoogleスプレッドシートで使える「Google App Script」について説明していきます。

Google App Scriptとは

「グーグルアップスクリプト」と読み、「GAS(ガス・ギャス・ジーエーエスなど)」と略して呼ばれることが多いです。私はガスと呼んでいます。

今回は詳しい記述等は説明しません。

GASはGoogleのアプリケーション上でのみ動作し、他の環境では動かないことが特徴です。
記述もGoogleのアプリケーション上で行うため、ブラウザを開いてGoogleから提供されている専用のテキストエディタを使って書き込んでいきます。

命令文は例えば、

今開いているスプレッドシートを使います。

そのスプレッドシートの中から『シート1』のタブに書き込まれている情報を使います。

シート1のセル番号『A1』に書き込まれている文章を一旦コピーして保存しておき、その文章のタイトルを『文章1』と名付けます。

シート1の『B1』のセルが空欄であった場合、『文章1』の内容を貼付けます。

これは日本語で記述しましたが、GASで同様の内容を記述して実行すると次のような結果になります。

開始の状態
処理結果

この時例えば入力された内容が数字であれば処理の合間に計算を入れることもでき、文字列であれば置換して特定の文字列だけ別の言葉に変換したりといった処理を行えます。

今回は簡単な処理でしたが、ちょっと複雑な処理を例えば100件、1000件と行う必要がある場合手作業で行うのはあまりにも時間がかかりすぎてしまいます。

そこでプログラミングを使用することで僅か数秒で完了することが可能になります。

ちなみに

上記の処理を実際に記述した場合、このような文面になります。